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EGAWA RANKO Val Kiri (IKUSA-OTOME)wax 200ml

¥17,800 税込

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商品名
バルキリ(イクサオトメ) ワックス 200ml

メーカー
江川蘭子

【商品開発エピソード】

2026年2月。KAPEL 東京コレクション・オータムウインター発表がもう間近にせまったアトリエ。
現場にはずっと同じ匂いがこもっていた。蒸気と、アイロンでわずかに焦げた布の匂い。冷めたコーヒーの残り香。そして、寝不足の空気。

チーフデザイナーの沙絵は、まともに家に帰っていなかった。

アトリエ奥のソファには毛布が置かれたままで、夜中に数分だけ横になることはあっても、眠りは浅い。すぐに誰かに呼ばれる。起き上がるたびに身体が重くなっていくのが分かる。それでも動くしかなかった。コレクションが成功するか否かはチーフデザイナーの沙絵に託されている。
KAPELの存続がかかっていると言っても過言ではない。

徹夜続きの沙絵は目の下にくまを作りながら気力でミシンを動かす。一瞬意識が落ちた。

針の音が止まり、指先に違和感が走る。糸が絡んでいた。縫い目が歪んでいる。

やり直しだった。

「はぁ」、と小さく息を吐き、ほどいて、縫い直して、またほどく。集中力が続かない。

そんな空気感の中、アトリエにクリエイティブディレクターの蘭子が姿を現す。

二人は普段、とても仲がいい。蘭子邸には沙絵の部屋があり、仕事の合間に笑い合い、休みの日も一緒に過ごすことが多い。けれど、この期間だけは違った。

お互いが、お互いに甘くならない。

ハンガーに掛けたばかりのコートを見て、蘭子はわずかに眉を寄せた。
直前に仕上がったコレクション用の衣装だ。

空気が止まる。

沙絵は分かってしまう。何かが足りないのだろう。

時間はない。やり直す余裕もほとんどない。それでも蘭子は苦虫を潰したような表情を浮かべ沙絵に向かって冷酷に言葉を放つ。

「これを出すくらいなら、私はショーをやめるわ」

徹夜続きの女性に労いも何もない、ただただ氷のように冷たい残酷な一言。

「……わかりました」

ドクンと、胸の奥が一瞬だけ痛み、唇を噛み締めながら沙絵は答えた。

夜が深くなる頃、沙絵は中央のテーブルで型紙を引き直していた。線がわずかにずれていることに気づき、消して、また引き直す。眉が下がり、鼻をすする。今にも泣きそうになるのを着ていたシャツの袖で目元をこすり、必死に堪える。

三時間ほど経った頃、机に突っ伏したまま少し意識が遠のいた。

後ろから肩にブランケットが掛けられた気がした。

(必ずあなたに、ヴァルハラを見せてあげる)

夢かどうかもわからない、そんな声が聞こえたかと思うと意識がすっと沈んだ。

コレクション前日。最後まで残っていたコートは、ほぼ作り直しになった。

芯地を抜き、裏地を変え、構造を組み直す。縫い終わったのは夜明け前だった。指先の感覚はほとんどなかった。
明るくなっていく空は全ての衣装が完成したKAPELのアトリエの輪郭をはっきりとさせていく。

当日。

会場は冷えていて、照明の白さがやけに強く見える。スタッフも沙絵も、髪も肌もボロボロ。気力も限界に近かった。それでもモデルとの打ち合わせ、照明、音楽の最終確認が続く。

ランウェイに音楽が流れ、最初のモデルが歩き出す。

想定したように布が動く。衣装のラインが崩れない。厳選したベルベットに光がきれいに乗る。

——完成している。

他のスタッフは祈るように手を合わせる者、歓声が起こった衣装に喜びを爆発させる者、様々なアクションが巻き起こる中、沙絵はまるで、自分の子どもたちを見送るような心境で壁際で腕を組み、ただ冷静に背筋を伸ばしてそれを見ていた。

最後のルックが戻り、フィナーレでラストウォークが始まると拍手が起こる。

成功だと分かる拍手だった。

クリエイティブディレクターの蘭子がランウェイに出る。

髪を後ろでまとめ、黒いワンピースを纏った姿は、いつも通り静かで美しかった。

その背中を見届けた沙絵は満足げな表情を浮かべ、奥に下がろうとしたその瞬間、蘭子が突然手招きをする。

驚きながらも沙絵は襟を正し、ぎこちない動きで慣れないランウェイに出た。

チーフデザイナーが舞台に立つことは、ほとんど、ない。

登場したチーフデザイナーの沙絵に一斉にフラッシュが焚かれる。光の花束が視界を白く塗り潰す。拍手が歓声の波のように押し寄せる。

見たことのない景色に圧倒される。

隣に立つ蘭子が、正面を見たまま耳元で囁く。

「言ったでしょ。あなたにヴァルハラを見せてあげるって」

その一言で、堪えていたものがすべて溢れ出す。フラッシュに反射した涙はまるで宝石のように次から次へと溢れ出し頬を伝う。大音量のBGMとそれを掻き消すほどの拍手に身体は震え、唇は張り付く。
疲労と安堵と、「やり遂げた」という実感が一気に沙絵を包み込んだ。


北欧神話に登場する戦乙女 ― ヴァルキリー。

戦場を駆け巡り、倒れた戦士を選び、その魂を主神オーディンの宮殿ヴァルハラへ導く存在。

最後まで勇敢に戦った者だけが、その景色を見ることができる。

コレクション直前の一週間。アトリエを縦横無尽に動き続ける沙絵の姿は、まるで戦場を駆けるその戦乙女のようだった。

倒れそうになりながらも、壊れそうになりながらもスタッフを励ましながら前に進み、最後まで戦場から離れなかった。

そして成功の瞬間、彼女はそこに立っていた。

蘭子の目には、その姿がヴァルキリーに見えていた。

ゲストに手を振りながら、蘭子が小さく言う。

「ねえ沙絵ちゃん、明日、何しよっか?」

沙絵は泣き笑いのままこう答えた。

「車洗う。ワックスかけて、葉山に走りに行く」


このワックスは、蘭子が沙絵のこの瞬間を、その時間を閉じ込めた想いが籠った商品です。
忙しい日常から解放され極限を越えた輝きでリフレッシュしたい。
必ずあなたにも、その景色をお見せします。

——あなたの愛車にヴァルハラの輝きを。

Author-Yu-Re:
Thank you



 
【商品説明】

・用途
自動車の艶出しワックス

素材
ホワイトカルナウバロウ ビーズワックス 天然オイル 高分子ポリマー

香り
戦乙女からインスピレーションを得た男性用香水を使用した女性のユニセックスな香り。ヴァルハラの世界をイメージ

特徴
透明感のある艶ともちもちとした肌触り
高い防汚効果と、強力な撥水

・使用方法
適量をワックスアプリケーターに含ませ、円を描くように均一に塗り伸ばしてください。

・使用時のコツ
5分から10分程度放置して、拭き取りが開始できるよう塗り込み面積を調整してください。
6〜8分ほど塗り込んだら拭き取りを始めるイメージです。

・使用時の注意点
大量につけると拭き取りが重くなります。
なるべく薄く塗り、均一になるようにしてください。

・さらに使いやすくするには?
江川蘭子オールマイティマイクロファイバータオル「エルベタオル」をお使い頂くと簡単に拭き取りができます。
冬の間はお日様の下などで少し温めていただくと、アプリケーターに取りやすくなります。

・気をつけて欲しいこと
塗り込みのあと放置時間を取りすぎると硬くなり拭き取りが困難になります。
その場合は再度ワックスを塗り込むか、バルキリQDで取り除いてください。


・お守りいただきたいこと
このワックスはある程度時間が経つと落ち着いてきて、もっちりした肌触りになり、撥水し始めます。塗り込んだ直後はタオルでこすったり、オーバーコートなどの塗布はもちろん、水分をかけたりしないでください。
目安は一晩おくとよいです。

・保管するには?
蓋をしっかり閉め、なるべく温度変化の少ない暗く涼しい場所に保管してください。

・蘭子からのアドバイス
バルキリは、バルキリQDとセットで使えるようお作りしています。 
バルキリQDはワックスの状態を阻害させないよう、同じ成分で作られています。
一度塗ったバルキリワックスのお手入れはバルキリQDを試してみてください。撥水や艶、肌触りなどお互いを高め合う効果が体感できます。

この商品は容器やラベルに傷や凹み、スレなどのダメージがある場合があります。
ご理解の上お買い求めください。

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